ウルトラコラム工法(柱状改良工法)

新開発の攪拌装置とミキシングテスターで高品質のコラムを築造する新しいソイルコラム工法です。

ウルトラコラム工法は、セメント系固化材スラリーを用いる機械攪拌式深層混合処理工法です。独自形状の十字型共回り防止翼を有する堀削ヘッドを採用し、粘性土地盤などで問題となる土の共回り現象による攪拌不良を低減。また、施工直後にコラムの比抵抗をミキシングテスターで測定し、攪拌状況を確認することで、高品質のコラムを築造できます。

柱状改良工法とは

柱状改良は、セメント系固化材と水を混練りした固化液を施工機械で軟弱地盤に注入し、大きな圧密を生じさせない良好な地層まで、土と混合攪拌し、円柱状の改良体を築造するものです。施工には掘孔混合攪拌を行う改良機、固化材を貯留しておくサイロ、固化材と水を混練りするミキサー、固化材液を施工機械に圧送するポンプなどで構成されます。改良機には地盤に貫入するロッド、その先に攪拌を行う攪拌翼が取り付けられています。 施工手順として、貫入に要するロッドと攪拌翼を取り付けた重機で固化材液を攪拌翼の先端から噴射しロッドを回転させながら、設計深度まで混合攪拌します。この動作を繰り返し、最後にロッドの回転を逆転に切り替え、地上まで引き上げ一本の改良柱体を築造します。

品質管理試験

未固化改良体の比抵抗測定

施工直後の改良体の攪拌混合状況を把握するために、改良体の比抵抗を測定します。プローブ(比抵抗先端部)をSSロッドに装着しコラム中心に挿入し、ミキシングテスター(比抵抗測定器)にて改良体底部まで、25cm間隔で改良体の品質を調べます。